「この街には、“やさしい余白”があるんです。」
こんにちは。セリナと申します。
あなたがこのページを開いてくれたこと、わたし、とても嬉しく思っています。
今回、私が訪れたのは、アメリカ・ニューヨーク。
“自由”や”喧騒”といった言葉で語られることの多いこの街で、
私が感じたのは、都会のただなかにある“小さな静けさ”でした。
忙しなく流れる時間の隙間。
ビルの谷間にささやくように息づく風。
この旅の記録は、そんな「都市の余白」に触れた物語です。
目次
🗽セントラルパークと、心の深呼吸

最初に足を向けたのは、ニューヨークの中心に広がるセントラルパーク。
摩天楼の影に抱かれるように広がるその公園は、
想像以上に“やさしい時間”が流れていました。
芝生の上に寝そべる人、ジョギングする人、鳩と遊ぶ子ども。
それぞれが、それぞれのリズムで、静かに日常を紡いでいる。
わたしはというと、ベンチに腰かけて、ホットドッグを片手にぼんやりと空を眺めていました。
ふと目を閉じると、聞こえてくるのは、風と葉擦れの音。
「こんなに静かなニューヨークがあったなんて……」
思わず、そんな言葉がこぼれていました。
その瞬間だけ、世界が少しだけ、やさしくなった気がしたのです。
👗ネイビージャケットと、自由の輪郭

この街を歩くとき、私が選んだのは、
ネイビーのジャケットに、白のインナー、そして淡い色のデニム。
硬すぎず、でも自分をしっかり包んでくれる、そんな服装です。
フラットシューズでリズムよく歩くたび、コンクリートが少しやわらかく感じられました。
ニューヨークでは、誰もが”自分らしくあること”を楽しんでいる。
流行も、年齢も、価値観さえも超えて、自分に似合うものを堂々と身にまとう人々。
その姿がとても素敵で、私もそっと背筋が伸びました。
ファッションは、きっと言葉よりも誠実に、その人の心を映してくれるものですね。
それはきっと、「自由の街」がくれる小さな贈り物なのかもしれません。
🌭街角グルメと、かすかな記憶の味

セントラルパークの帰り道、にぎやかな通りに立ち寄って、いくつかの味を楽しみました。
- プレッツェル:塩気の効いたもっちりとした食感に、懐かしさを覚えて
- ホットドッグ:香ばしく焼かれたソーセージと、ふわりと甘いパンのコントラスト

- NYチーズケーキ:しっとり濃厚なのに、重たすぎない。不思議と余韻が残る味
「美味しいね」って言いたいけれど、どの一口も、なんだか言葉にしづらくて。
それはきっと、“味”ではなく“記憶”に似ているからかもしれません。
旅の途中でふと出会う食べものには、誰かの思い出がこっそり混じっている気がするんです。
小さな紙ナプキンにくるまれたその温もりが、
今日のわたしを、そっと包んでくれていました。
🌆ビルと空と、心に触れる瞬間

夕暮れどき、街角のカフェで一息つきながら、私は空を見上げていました。
高層ビルの隙間から覗いた空は、驚くほどやさしい色をしていて。
まるで「おかえり」と言ってくれているような気さえしました。
ひとつの都市が、こんなにも多面的で、
こんなにも“人の心”に寄り添ってくれるとは思っていませんでした。
歩き続ける旅の中で、
「立ち止まること」や「見上げること」の意味を、
ニューヨークは静かに教えてくれた気がします。
それはきっと、次に進むための“余白”をくれる瞬間。
✒️ 羽ペンのひとこと


セリナ(Serina)
街の音にまぎれて、風が語りかけてくる。
靴音が静かにリズムを刻み、心の内側にそっと余白をつくる。
ニューヨークは、静けさのなかに“やさしさ”を隠した、魔法のような街でした。
次回:「READVENTURE第3回|アリア、中国・西安へ。」
旅はまだ続きます。
あなたの心にも、そっと風が吹きますように。